歯の健康を考える 第十回 ~教えて、ただなわ先生~

歯の健康を考える 第十回 ~教えて、ただなわ先生~
『親知らず』とは誰でも一度は耳にしたことがあると思います。

でも『親知らず』ってただ抜いてしまえばいいのでしょうか??

『親知らず』って?適切な対処方法などを、ただなわ先生に教えていただきましょう!
目次

INDEX

『親知らず』の由来は?

『親知らず』は、大臼歯の中で最も後ろに生える歯です。

永久歯は15歳前後で通常生え揃います。

しかし、 親知らずは16歳から20代前半あたりで生えることが多く、

“親の知られずに生える”というところが由来の一説と言われています。

『親知らず』が抱えるリスクとは?

『親知らず』が生え切らずに歯肉部分に被さることで歯ブラシが届かなくなり、

結果的に歯肉が不衛生になってしまいます。

親知らずを原因とする炎症は「智歯周囲炎」と呼ばれ、虫歯などに比べて炎症が強いのが特徴です。

炎症が周囲の組織や骨に広がると顔が腫れたり、口を開く動作などに支障をきたすようなります。

顎にスペースがあると親知らずはまっすぐ生えてきますが、

現代人は顎が小さくなったことから、まっすぐ生える人が少なくなっています。

その為、歯磨きがうまくいかずに炎症を起こす方も多くなってきているのです。

薬による治療が困難な場合には抜歯などの処置も考えられるので、

少しでも気になった場合はすぐに歯科医に相談することをお勧めします。

親知らずは通常まっすぐに生えますが、個人差があり横方向や、逆さまの生え方も存在しています。

全体のレントゲンを撮ったときなどに歯科医に説明してもらい、

あらかじめ御自身の親知らずの状態を把握しておくことも大切です。

全部抜いてしまうのが良いの?

『親知らず』は遅くに生えてくる為、適正な位置で生えない事例が多いのが事実です。

しかし、正常に生えている場合や、手前の奥歯などの欠損の代わりとなっている場合などは、

その部分を補う形になるので、残しておいても良いケースもあります。


一度抜いてしまうと元に戻らない部位であるので、安易に全て抜いてしまうことはせず、

虫歯などになってしまい抜歯した方が良い場合や、噛み合わせに影響を与えている場合など

慎重に考える必要がありますので、歯科医とメリット・デメリットについて相談してみましょう。

『親知らず』がいくつか生えている時の治療方法は?

左右の処置を行う想定の場合、なるべく1本ずつ行った方が良いでしょう。

なぜなら、左右同時に親知らずを抜いてしまうと、処置後に口の奥にダメージが残る期間があり、

食事など困難になってしまうためです。


親知らずの埋まり方、生え方、服用されているお薬、ご本人の体調面によって術後腫れが出たり、

傷の回復に時間が掛かったりする場合などがあります。

また、ほぼ通常な生え方をしており、現在健康で

左右どちらかの上下を2本同時に抜く場合は、上記の通りではありません。


歯科医と相談の上、親知らずの状態や体調面を考慮して複数同時に治療ができるか相談してみましょう。

ただなわ先生のプロフィール

ただなわデンタルクリニック下北沢
    忠繩 龍哉 院長


  • 経歴
  • 愛知学院大学歯学部 卒業

    日本大学歯学部付属歯科病院にて勤務

    都内(亀戸)にて地域に根付いた診療を行い訪問診療にも従事

    都内大型医療法人インプラントセンターにて勤務


    • 所属
    • 国際インプラント学会 所属

      顎咬合学会 所属

      UCLA大学インプラントプログラム 修了

      サイナスリフトオペプログラム 修了

      ノーベル・バイオケア 認定

編集部コメント

『親知らず』は厄介と思われがちですが、正常に生えていると他の歯の代わりにすることができるんですね!
親知らず=抜歯と考えずに、まずは自分の歯の生え方や状態を知ることから、治療に臨んでいきましょう!
それではまた次回!!
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