歯の健康を考える 第十一回 ~教えて、ただなわ先生~

歯の健康を考える 第十一回 ~教えて、ただなわ先生~
歯医者さんに通院している途中、女性は妊娠して、歯医者は後回しに…
なんてことがありませんか?
赤ちゃんを授かってからは目まぐるしく生活も一変しますよね。
そんなお悩み、ただなわ先生に答えていただきましょう!!
目次

INDEX

妊婦さんも歯医者に行こう

歯周病の妊婦さんは、低体重児出産や早産のリスクが高くなるとの報告がされています。

これらは新生児死亡に繋がることもある為、歯科受診で適切な治療を受ける必要があります。

更に、知的障害、脳性麻痺、てんかんなどといった、重い障害が残る可能性もあります。

その他にも、長期入院に渡り親子の愛情障害が起こり、児童虐待の恐れ、高血圧・糖尿病になるリスクが挙げられます。

歯周病だけでなく虫歯は妊娠中に悪化しやすいものなので、かかりつけ医に診てもらうようにしましょう。

妊娠中の歯科治療は問題じゃない?

妊娠中は安定期(16〜27週)に入っていれば、簡単な歯科治療は可能です。

逆に痛みや虫歯を放置していることの方が、妊婦さんへの影響は大きいと考えられます。

しかし、妊娠前期は(28週〜)急激に血圧が下がってしまう、

仰臥位性低血圧症候群を引き起こす可能性もあるので、

妊婦さんの体調に合わせて、治療を行うようにしましょう。

妊娠中の風邪、薬は飲んでいいの?飲んだことで赤ちゃんに影響はあるの?

妊娠中の薬の服用は、歯に関わらず赤ちゃんの身体に異常が起きることがあります。

その為、薬の服用は基本的に勧めておりません。

特に妊娠初期の服用は避けるようにしましょう。

しかし、どうしても薬を飲まなければならない時は、かかりつけ医に相談の上、服用されることがいいですね。

歯は妊娠中から出生後まで、乳歯は作られているので、この期間に薬を服用することで影響する可能性があるので要注意です。

さらにテトラサイクリン系の抗生物質は、赤ちゃんに移り、骨格や歯に沈着する恐れがあり、

歯を黄色に着色する恐れもおるので、気をつけましょう。

妊産婦は、抗菌剤や鎮痛剤を使用しても問題はないですか?

妊婦さんは基本的に薬を内服しない方がいいとされています。

特に妊娠初期は、赤ちゃんの器官や臓器が作られている時季である為、薬は使用できません。

もしも必要になった場合には、赤ちゃんに影響のない鎮痛剤(非ピリン系アセトアミノフェン)や、

抗菌剤(ペニシリン系・セファロスポリン系)を必要最低限に抑え投与することができます。

また、授乳中の方は、母乳中に薬の成分が赤ちゃんに移行される量は極わずかな為、使用してもいいでしょう。

ただし気になる方は授乳後に使用することをお勧めいたします。

妊娠中は、治療の際に麻酔を使用しないほうがいいのか?

結論から言うと、2%のリン酸リドカイン製剤を通常量使った場合、

妊婦さんと胎児には影響がなかった
と言われています。

麻酔なしで、強い痛みを伴う治療はストレスを感じることがあるので、

安定期の場合は、局所麻酔を使用した方がいいでしょう!

しかし麻酔を打つ時の痛みを軽減するために、細い針を使用したり、

表面麻酔を使用できるかなども、かかりつけ医に聞いてみましょう!

妊娠中のエックス線撮影で胎児に何か影響はありますか?

判断材料のために必要時に応じて撮影を行っても問題はないでしょう。

日本では、1年間に浴びる自然放射線量は約1.4mSvと言われています。

これは>エックス線撮影の150枚に及びます。

また防護エプロンを着用するので、被ばく量を軽減できますし、

腹部はエックス線から離れているので胎児には影響はないと考えられています。

ですが、撮影は必要最小限で行った方がいいでしょう!

ただなわ先生のプロフィール

ただなわデンタルクリニック下北沢
    忠繩 龍哉 院長


  • 経歴
  • 愛知学院大学歯学部 卒業

    日本大学歯学部付属歯科病院にて勤務

    都内(亀戸)にて地域に根付いた診療を行い訪問診療にも従事

    都内大型医療法人インプラントセンターにて勤務


    • 所属
    • 国際インプラント学会 所属

      顎咬合学会 所属

      UCLA大学インプラントプログラム 修了

      サイナスリフトオペプログラム 修了

      ノーベル・バイオケア 認定

編集部コメント

女性は妊娠してからも、何かといろいろ気になることが沢山!
産科や婦人科だけでなく、生まれてくる子供達の治療も気になるし・・・
将来のことも考えつつ、かかりつけ医を探さなすことは大切だと思う編集部でした!
では、また次回!!
20 件

関連記事