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衣替えとは?適切な時期や防虫剤の選び方を解説

2023/07/28

衣替えとは、季節ごとに衣類を入れ替える作業のことです。

適切な時期と正しい方法で衣替えをしないと、衣類に虫食い穴ができ、お気に入りの服が着られなくなる場合があります。

今回は、衣替えの必要性と適切な時期、防虫剤の選び方をご紹介します。

はじめて衣替えに挑戦する方は、各項目を参考にしながら試してみましょう。

衣替えとは?日本では平安時代から続く習慣のひとつ

言葉を見聞きした経験はあっても、必要性について深くまで理解している方が少ない衣替え。

ここでは、衣替えの概要と必要性をご紹介します。

衣替えとは

衣替えは、もともと中国の習慣のひとつであり、日本には平安時代ごろに伝わったと言われています。

当時の日本では、旧暦4月1日頃に着物を冬装束から夏装束へ入れ替え、10月1日には夏装束を冬装束へと入れ替える習慣がありました。

この頃は「更衣(こうい)」と呼んでいましたが、天皇の着替えを担当する女官の役職も同じ名前であることから、混在しないよう「衣替え」に変化したと言われています。

衣替えの必要性

衣替えの必要性は2つあります。

  • 衣類をきれいに維持できる
  • 衣類や持ち物の管理ができ、整理整頓ができる

衣替えをすることで、季節にあった服をいつでも着られるようになります。

「あの服はどこだったかな」「今日はあの服を着たかったのに」といったトラブルが減り、いつでもお気に入りの服をきれいな状態で着ることができます。

衣替えは、衣類に限らず帽子などのアイテムも整理するため、物の断捨離にも効果的です。

衣替えの正しいやり方~適した時期・注意点~

衣替えは、季節外れの衣類をきれいに保つ以外にも、着たいときにすぐに見つかる点や、整理整頓できるなどのメリットがあります。

しかし、適した時期と正しい方法で進めなければ、虫食い穴が発生したりカビが繁殖したりするなど、大切な衣類を傷めてしまうことも珍しくありません。

ここでは、衣替えに適した時期と注意点をご紹介します。

適した時期と正しい方法を踏まえたうえで、大切な衣類を守る効果的な衣替えをしましょう。

夏用なら6月 冬用なら10月

衣替えに適した時期は、夏用の衣類に入れ替える場合は6月に、冬用であれば10月までに行いましょう。

いずれも、学校や会社の制服が入れ替わる時期に合わせることで、適期を誤ることなく衣替えできます。

なお、春と秋にも衣替えが必要なときは、4月には春服へ、9月には秋服へと衣替えすると良いでしょう。

衣替えにおける注意点

衣替えをするにあたっては、以下4つの項目に注意しましょう。

  • 洗濯済みの衣類を収納する
  • クローゼットなどの収納場所はあらかじめきれいにしておく
  • 衣替えは天気の良い日に行う
  • しまう衣類はよく乾かしてから

洗濯していない衣類を衣替えすると、クローゼット内に雑菌が繁殖し、虫食い穴ができたり臭いを発生したりする原因になります。

また、衣替え用の収納場所も、雑菌の繁殖を予防するため、きれいに掃除をしてから収納しましょう。

衣替えに適した天気は、できるだけカラッと晴れた日です。

洗濯済みで完全に乾いた衣類を、きれいにした収納場所に収納しましょう。

衣類に合わせた防虫剤の選び方

衣替えでは、防虫剤を使いカビや虫の発生を予防することが大切です。

しかし、防虫剤と一口に言っても、種類が豊富なことから、どれを選べば良いか迷う方も多いでしょう。

ここでは、防虫剤の種類と使用用途にあわせて、防虫剤における注意点をご紹介します。

防虫剤の種類と特徴

防虫剤の種類には一般的に4つあるとされています。

種類によって使用不可の衣類が決められているため、特徴・使用用途から衣替えに適した防虫剤を選びましょう。

  種類 使用不可の衣類 特徴・使用用途
有臭 ナフタリン ラメ・金糸・銀糸塩化ビニール製品(バック・ベルトなど) 効き目がゆっくりと持続する。フォーマルウェア・雛人形などに適している。
樟脳 なし(金糸・銀糸・金箔には直接触れないように) 全ての衣類に使用できる。自然の芳しい臭気がある。袖・襟・裾の汚れが無いかチェックする。
ピレスロイド系 真鍮・銅が入っている物ボタンが付いた服 他の種類と併用できる洋服タンス・衣装ケースに適している。
無臭 パラジクロルベンゼン 合成皮革・ラメ・金糸・銀糸 揮散が早い。高温多湿の場所では溶けて染みになるので注意。

防虫剤の使用における注意点

防虫剤を使用するときは、ほかの防虫剤との併用を避けましう。

上表のように防虫剤にはそれぞれ特徴があり、併用すると防虫剤の効果が発揮しにくくなります。

また、含まれる成分によって衣類が変色する場合もあります。

収納したい衣類の特徴を上表から確認しながら、適切な防虫剤を選びましょう。

まとめ

今回は、衣替えの必要性と適した時期、正しい防虫剤の選び方をご紹介しました。

近年では、クローゼットが広く作られることが増え、衣替えをする機会そのものが減少しつつあります。

しかし、きれいな衣類を保ちたい方や、大切な衣類をいつまでも着続けたい方にとっては、適した時期に行うべき習慣と言えます。

本記事で紹介した防虫剤の選び方や注意点を踏まえながら、大切な衣類を虫食いやカビから守りましょう。

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