おにぎりやお弁当では脇役となりがちな梅干し。 日本の伝統食品のひとつであり、その一粒にはさまざまな効果が得られると言われています。 今回はそんな梅干しの驚くべき効果について詳しく解説します。 どのような効果が得られるのか、梅干しと美容にはどのようなつながりがあるのか、早速見ていきましょう。 目次[ 表示 ]梅干しに含まれる成分と美容効果クエン酸ピクリン酸バニリンカリウム梅干しの種類によってはいろんな効果が得られる梅干しの効果的な摂取方法まとめ梅干しに含まれる成分と美容効果 古くから日本で親しまれる塩と梅を使った「白干し梅干し」には、以下の成分が含まれています。 クエン酸 ピクリン酸 バニリン カリウム それぞれの効果について解説します。 クエン酸 クエン酸は梅干しの酸味成分で、疲労回復効果があります。 クエン酸を体に取り込むことで体に蓄積した乳酸を分解し、乳酸の生産そのものを抑制するはたらきがあります。 ピクリン酸 ピクリン酸は肝機能向上に役立つ成分です。食べ過ぎ・飲み過ぎなどで疲れた肝臓を健やかな状態に戻します。 こまめに梅干しを食べる習慣をつければ、肝機能向上につながるほか、肝臓を正常に保てます。 バニリン バニリンは梅干しに含まれる成分のひとつで、肥満解消に役立ちます。 体内に蓄積した脂肪細胞を燃焼させ、体重減少につながると言われていますが、クエン酸とバニリンの効果は未だ研究段階です。 カリウム カリウムは体内にとって過剰なナトリウムを、体外に排出する成分です。 ナトリウムを排出することでむくみの解消を促します。 ただし、梅干しは梅を塩漬けしたもの。塩分量が非常に高いので、食べ過ぎるとナトリウムを過剰摂取することにつながります。 梅干しの種類によってはいろんな効果が得られる ほかにも、以下のような梅干しが販売されています。 塩漬けしたものを干さず、食感を残した「梅漬け」 赤しそを使った「しそ漬梅干し」 昆布のうまみが口の中で広がる「こんぶ梅干し」 鰹節やはちみつを使った「かつお梅」 やさしい甘さで食べやすい「はちみつ梅」 梅干しを種類で選べば、もともと含まれる成分にプラスして、赤しそやはちみつなどの栄養素も摂取できます。 梅干しの成分と合わせて美容効果の高い成分を取り入れたい方は、それぞれの栄養素を調べて選ぶのがおすすめです。 はちみつに美容効果?理由と実践方法 梅干しの効果的な摂取方法 美容や健康に良いとされる梅干しですが、実はたくさんの塩が使われています。 一般的な白干し梅干しに含まれる塩分量は、1粒に対して2.0gととても多いことが分かっています。 塩分を摂りすぎると高血圧症や脳卒中、心筋梗塞や心不全などを招く可能性があり、日頃から塩分を減らす工夫をされている方も多いでしょう。 梅干しの塩分が気になる方は、「減塩タイプ」や「はちみつ梅」などを選ぶのがおすすめです。 なお、1日の梅干しの適正摂取量は1粒~2粒と言われています。1日にたくさん食べるのではなく、毎日1粒ずつ食べる習慣をつけましょう。 まとめ 梅干しにはむくみ改善につながるカリウムのほか、クエン酸やバニリンなどが多く含まれています。 梅干しの摂取によって美容効果を得るには、食べる数に注意したり、バランスの良い食生活を心がけたりすることが大切です。