スキンケア

皮膚を保護するバリア機能とは?今日からできるスキンケアを解説

2023/11/03

肌の乾燥やたるみなどと深くかかわりがあるのが「皮膚のバリア機能」。

 

しかし、見聞きした経験はあっても、具体的な意味や特徴を知らない方も多いでしょう。

 

今回は、肌のバリア機能について解説します。

 

バリア機能を保つために有効なスキンケアについてもまとめているので、乾燥やたるみなどが気になる方は、今後の参考にしてください。

 

肌のバリア機能とは

肌のバリア機能とは、皮膚表面にある角質層に備わった保護的機能を持つ部分のことです。

 

バリア機能には3種類ある

バリア機能は主に3種類で成り立っています。

 

  1. 皮脂膜
  2. 天然保湿因子
  3. 細胞間脂質

 

皮膚の表面は、「表皮」と「真皮」、さらに皮下組織(皮下脂肪層)と三層に分かれています。

 

表皮内には、角質層・顆粒層・有棘層・基底層の四層機構で成り立っていて、なかでも一番外側にあるのが角質層、いわゆる角層と呼ばれる部分です。

 

さまざまな層を保護する役割を持ったバリア機能の種類と役割について見ていきましょう。

 

皮脂膜

バリア機能一つめは「皮脂膜」です。

 

皮脂膜とは、健康な肌が持つバリア機能のことで、乾燥や摩擦、皮膚の常在菌などの外部刺激から肌を守る役割があります。

 

さらに、角層にある水分蒸散を予防するフタのような役割も持っています。

 

天然保湿因子

二つめは「天然保湿因子」です。

 

天然保湿因子とは、別名を「NMF(Natural Moisturizing Factor)」と呼び、その成分の半分が「アミノ酸」でつくられています。

 

アミノ酸以外にも、

 

  • PCA(ピロリドンカルボン酸)
  • 乳酸
  • 尿素
  • ミネラル塩
  • 有機酸

 

といった低分子成分も含んでいます。

 

細胞間脂質

三つめは「細胞間脂質」です。

 

細胞間脂質とは、セラミドが主成分のもので、角層細胞と角層細胞の隙間を埋めてつなぎとめる役割を持っています。

 

バリア機能が低下する主な原因

肌のバリア機能が低下する主な原因は、紫外線・摩擦・誤ったスキンケアの3つです。

 

これらによって肌の皮脂膜が薄くなったり、角質のキメが乱れたりすることで、肌内部の水分が蒸散。

 

その結果、肌のバリア機能が正常にはたらけなくなり、乾燥や肌荒れ、たるみやシミにつながってしまうのです。

 

また、ターンオーバーの乱れもバリア機能を低下させる要因の一つ。

 

ターンオーバーについては下記ページで詳しくまとめているのであわせてチェックしてください。

肌の「ターンオーバー」ってなに?肌荒れの原因と整える方法を解説

 

バリア機能を守る正しいスキンケア

バリア機能を守るために心がけたいのが、正しいスキンケアです。

 

具体的には、以下の四つを心がけるのが大切です。

 

  • 皮膚表面をいつも清潔に保つ
  • 皮膚を乾燥から守る
  • ストレスを溜めない
  • 生活習慣を見直す

 

肌のバリア機能が低下する理由の多くは、紫外線や摩擦といった外部刺激や、生活習慣の質が低下して起こるターンオーバーの乱れです。

 

美しい肌をいつまでも維持したいのであれば、正しいスキンケアを取り入れることはもちろん、生活習慣の改善を図るのが大切です。

 

肌荒れ時のスキンケア|予防方法と正しいケアを押さえよう

乾燥の原因は“洗顔方法”?理由と適切な洗い方

【乾燥肌に悩む方必見】ビタミンを摂取して秋冬を乗り切ろう!

 

まとめ

肌のバリア機能とは、肌を外部刺激などから守るための保護的機能のことです。

 

保護的機能があるからといって肌や体内のケアをおろそかにすると、バリア機能成分が減少し、肌トラブルを招きます。

 

いつまでも健やかな肌でいたい方や、ぷるぷると弾力のある若々しい肌を維持したい方は、肌のバリア機能について押さえ、正しいスキンケアを取り入れましょう。

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